反逆者の月3

を読んだ。上下巻の大作だ。
 このシリーズはデイビッド・ウェーバーの処女長編で、代表作のオナー・ハリントン シリーズに相通じる箇所が多い。一言で言えばスペオペだ。
 2巻が壮絶な宇宙艦隊戦を描いた傑作だったので、この3巻は心待ちにしていた。侵略宇宙人を撃退した主人公達が次は敵の本拠を攻撃だというところで終わっていたので。
 ところが、読んでみると、そんなことはどこかに忘れ去られたかのようなストーリーだった。陰謀劇とそれに付随するテロとの戦い、それと未開惑星に取り残された文明人が現地人を指揮して戦う2つのストーリーがそれぞれ独立して進んでいた。
 悪くはないのだよ。面白い。だけど、敵の大ボスはどうなったんだよ!と叫んでしまう。なにしろこれが、反逆者の月3部作の最終巻なのだ。
 陰謀劇の方は、推理小説で言うところの倒置法で描かれていて、敵の黒幕は読者には明らかにされているので、気づかない主人公達にヤキモキさせられることになる。ただ、倒置法の欠点はやっぱり御都合主義に見えてしまうことなのだよね。
 未開惑星の方は著者お得意のミリタリーSF全開で面白い。まるでジェリー・パーネルのようだ。佐藤大輔の皇国の守護者のような戦闘が展開されていると思えば差ほどはずれていない。主人公側が恒星間文明の超科学装備を駆使して支援しているのだからちょっと卑怯だけどね。流石にそれを全開で使われるとお話にならないので、いろいろ制約しているのだけど、ナポレオン戦争や南北戦争時代の軍隊に無線機と航空偵察を与えているので、まぁ、勝って当たり前だわな。
 私はデイビット・ウェーバーのファンなので、勿論面白かった。オナー・ハリントンよりもこちらの方が好きだ。特に2巻。
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  by U1_KAZAMA | 2009-03-14 01:57 | 雑談

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