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ガンダム00

古谷徹声の敵の親玉が
「僕が一番ガンダムをうまく使えるんだ」
と言い出したのには爆笑してしまった。

 小川一水の「風の邦、星の渚」を読んだ。
 いつものことだが、惜しいなぁ。中世ドイツの架空の自由貿易都市の興隆を描いた物語で、非常に魅力的な着想だと思う。だけど、異星の生物の確執みたいなプロットを加えてリアリティ皆無にしてしまっている。まぁ、それでも「時砂の王」みたいに見事に破綻した物語ではなかったからいいけど。
 所詮はライトノベル(ハードカバーだけど)なんだよね。ただ、小川一水の作品はみんなそうなんだよな。
 「復活の地」も地震の原因を過去の星間戦争の超兵器にする必要性は全然なかったし、それを巡る国家間の駆け引きなんて余計だった。
 「天涯の砦」も宇宙でのサバイバルだけで十分で、意味不明のテロリストをとって付ける必要なんてなかった。
 「導きの星」も地球文明が育成する異星文明というのは、ありふれたアイデアだけど、その育成された文明が地球文明に挑戦するまでに成長するというのはなかなか無く、それだけで押せばいいのに、訳の分からん超生命による妨害を入れて台無しにしてしまっていた。
 とても魅力的な着想で書き始めるのだが、それだけで押し通すだけの筆力がないので、いろいろ小細工してしまうのだろう。残念なことだ。
 それでも、小川一水は結構読んでいる。悪い作家ではないのだよね。

  by U1_KAZAMA | 2009-01-11 22:50 | 雑談

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